ガーデンコラム
COLUMN
2017.02.08
尾上
2017.02.08
外構あるある -外構の見積もりを依頼して、予想外に金額が高かった・・・そんな経験ありませんか?ー
目次
突然ですが、↓の写真。
デザインも、敷地形状、建物形状も全く同じですが、ある一点において、違う箇所が存在します。
お分かりになりますか?
(※パース、RIKCADのプラット図面をお借りしております。)
正解は、階段と、土留めが有るか、無いか。です。
右の図面(以降図面Aと表記)に比べて、左の図面(以降図面Bと表記)は、道路と、建物が建つ地盤の高さの差異が大きい為に、図面Bには階段と土留めが必要となってくるのです。
その、道路と敷地との高低差が、外構を造るうえでとても重要であり、費用がかかってしまうポイント箇所でもあります
皆様、外構の見積もりを依頼して、出された見積もりが「思っていたよりも高いな~」と思った経験はございませんか?
その理由には、その高低差が絡んだ以下のような事情があるからなんです。
右のパース絵をご覧ください。
高低差があるままでは、車を止める事は難しく、せっかくのお庭も、生活しずらいお庭になってしまいます。
それを解消する為には、敷地高さを、道路高さにまで下げる必要があります。
いらない土を取り除き・・・
この作業を”掘削“”と言うのですが、この掘削作業が、お客様からは見落とされがちな工程の一つだったりします。
さてさて、いらない部分の土を取り除いたからこれでもう大丈夫!とはまだまだいきません。土は雨に流れてしまう危険がありますからね。
掘削して出来た段差部分の土が、流れ出ないように何か手を打たなければなりません。
さて、どうしましょう?
カンの鋭い人ならば、もうお分かりでしょうか?
そうです。ブロックなどで土留めを施します。
土留めとは?読んで字のごとく、土を留めるために壁を設けるのです。
多くは比較的値段が安いブロックを使いますが、値段が安いとは言え、数が多くなる事で、予想外に金額がかさむ所
さてさて、土留めが完成しました。
これで安心!・・・・・・と思いきや?!土留にふさがれて、これでは家に入るのも一苦労。
家に入るためには?階段を設けなくてはなりません。
(←階段ついでに、味気なかったブロックに、化粧(タイル系の貼り材)をしてみました。)
ふぅこれでやっと一安心。
日常生活がしやすいレイアウトになりました!
あとは最初のパース絵のように、植栽や、さまざまな外構素材で着飾ってデザインよく仕上げていけばOK。
なんだか小難しい?説明をしてしまいましたが、何が言いたかったかと言えば、敷地条件の違いによって、図面Bは図面Aに比べて
・掘削(また、掘削して出た土の処分にもお金がかかります)
・土留め
・階段
これだけの工程と材料費がプラスになってきます。
つまり、高低差があればある程、金額もプラスになってきてしまうわけです。
これらの事柄が、最初の方に書いた「見積もりが予想外に高いな~」と言うイメージの食い違いへとつながって行くわけです。
(じゃあ、高低差なんかない方が良いのか?と言えば、そうとも言えず、高低差を付けることで、雨や台風といった自然災害時、建物内の水の侵入を防ぎます。)
とは言え、使う素材やプランを工夫すれば、高低差のあるお家でもお値段を抑える事は可能です。
答えは一つではなく、無数に存在している。それがエクステリアの難しい所であり、面白い所
初回打合せ時に、細かな要望やご予算などをお教え頂けましたら、それに沿ったご提案が出来るよう、全力を尽くします。
また、お客様の要望を裏切らないよう、ハマニグリーンパークは日々邁進しております。
外構について何かお困りのことがございましたら、是非お気軽にご相談くださいませ(^^)
WRITER 尾上 安寿佳
エクステリアアドバイザー
保有資格
1級エクステリアプランナー
お客様に伝わりやすい、わかりやすいを心がけて作図業務に携わっています。お客様に満足していただける外構づくりを目指して頑張ります。